ある夜中のこと。

静寂を切り裂く「うわぉ〜!」という声が。

寝ている翔馬の雄叫びでした。

おのれは、犬か?

人間の声ではありませんでした。

前世は、狼だったのでしょうか。
いや、そんなはずはない。

精悍さは無いし、動き遅いし。